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 教室の沿革 

初代 板倉克明
昭和49(1974)年4月~昭和55(1980)年2月
二代 片桐一
昭和55(1980)年6月〜平成15(2003)年
三代 立野正敏
平成14(2002)年4月〜平成23(2011)年3月 
四代 小林博也
平成23(2011)年7月〜

 病理学第二講座は1974年4月に開講された。初代スタッフは板倉克明教授、片桐一助教授、池田久實助手、佐藤英俊助手であり、主要組織適合遺伝子複合体と免疫遺伝学の研究が始動した。

 1980年に第二代教授として片桐一が就任した。池田久實、佐藤英俊、比嘉敏夫、矢倉英隆、木村昭治、三代川斉之、楯玄秀、河端薫雄、柴田敏也、石沢貢、佐藤啓介、小林博也、青木直子、尾島英知らがスタッフとして活躍し、白樺アレルギー、腫瘍免疫、自然免疫についての研究が精力的に行われた。

 第三代教授として立野正敏が2002年に就任した。佐藤啓介、小林博也、青木直子、及川賢輔がスタッフを務め、実験に加えて診断病理学にも力が注がれた。2006年には病理学講座免疫病理分野に講座名が変更となった。

 第四代教授として2011年に小林博也が就任し、青木直子、及川賢輔、熊井琢美がスタッフとなった。

 2019年現在は、小林博也教授、大栗敬幸准教授、長門利純講師、小坂朱学内講師、松本利恵技官で教室が運営されている。また看護学講座の及川賢輔教授と共同で研究が行われている。

 腫瘍免疫学を中心とした「実験病理学」、また地域関連病院を支える「診断病理学」を二本の柱として、教室員一同更なる飛躍を目指して邁進している。

 一本目の柱である「実験病理学」に関しては、当講座において非常に幅広い研究がなされている。教室の主テーマは腫瘍免疫であり、癌ワクチンによる免疫治療のためのヘルパーT細胞の解析が進められている。多岐にわたる腫瘍特異抗原が解析され、さらに新規腫瘍抗原の同定、有効なアジュバントの選定や腫瘍の免疫逃避にかかわるサイトカインなど、メカニズム解明を中心に癌治療に向けた基盤研究を行っている。また、新進気鋭の大栗准教授はType-I IFNの産生を促すSTING ligandを使って、がん微小環境における免疫抑制状態を解除し、がんペプチドワクチンの抗腫瘍効果を増強することに焦点を定めている。

 北海道における主要な花粉症であるシラカバ花粉症に関しても長年にわたり研究を継続しており、発症や症状発現における2型ヘルパーT細胞と制御性T細胞による反応調節機構や免疫バランスの不均衡についての検討を行っている。さらに、自然免疫における主力分子の一つであるDAP12とその会合分子についても解析が進められ、骨髄系細胞の分化や内毒素誘導性急性肺胞障害などにおける関与について究明を試みている。各種疾患の基礎的研究も進めており、アルツハイマー病の病態形成に関与している可能性のあるVILIP-3、hippocalcinに注目し、細胞生理学的機能についての解析が行われている。また、尋常性乾癬皮疹部で発現亢進している、新規遺伝子による乾癬病態形成についての研究もおこなわれている。

 

 二本目の柱である「診断病理学」については、地域関連病院である北見赤十字病院、旭川厚生病院、名寄市立総合病院、遠軽厚生病院において年間約8000件の病理診断を行っている。病理解剖、臨床病理検討会(CPC)も随時行っており、北見赤十字病院・名寄市立総合病院では、テレパソロジーによる迅速病理診断も行っている。旭川医科大学病院の病理診断、病理解剖、CPCについてもその一部を分担している。

 

 次代を担う研究者、病理医を輩出するために、小林教授のもと、スタッフ一同一丸となって研鑽に励んでいる。

 

 

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